ベンダーコントロールとなるためには、総合力が求められます。まず当然のことですが、プロジェクトに関係するITに関する知識が必要だと言われています。ベンダーに対して仕様の説明をするにも、社内エンジニアに対して指示を出すにしても技術的な問題点を理解していないと正確に伝えられないからです。また、不具合が発生した時に、どこに問題がありどのように解決するかを素早く見極めるためにも、高度なITスキルが求められます。
また、自社のシステムやネットワーク開発の手法や技術、フローの進め方を熟知していることも重要です。自社のやり方に合わせてベンダーが付いていけるようにしなければなりません。そのためには、自社がどのような形でプロジェクトを進めているかを説明できないと問題が起きやすくなります。このように、ベンダーコントロールをするにはプレゼン能力もしくはコミュニケーション能力が必須です。単に知っているだけでなく、それを上手に伝えられないと意味がありません。
他にも、プロジェクト管理スキルが求められます。全体の進捗状況を把握して、バランスを取ることや、必要な人員配置やリスクの管理をすることも役割のひとつです。ある程度の幅を持たせて、各ベンダーに自由を与えることは大事ですが、あくまでも期限を守ることや自社の手法や基準をクリアすることを忘れないようにしましょう。そのためには、担当するエンジニアが定期的にチェックをしていくことが必要です。